横浜市帯状疱疹ワクチンが始まります

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2025年7月1月より,横浜市の帯状疱疹ワクチン事業が始まります.2つあるワクチンですが,どちらを選択するかは,下記の表を参考にお願いします.

帯状疱疹とは:過去に水痘(水ぼうそう)にかかった人は,水痘ウィルスが体の中に潜伏しています.その後,免疫状態により,ウィルスが再活性化することにより、神経に沿って、左右どちらかに、時に痛みを伴う水疱(水ぶくれ)が出現する病気です.体幹だけでなく,顔面,頭部に発症します.発症時には,抗ウィルス薬,鎮痛剤を使用しますが,合併症の一つに皮膚の症状が治った後にも痛みが残る「帯状疱疹後神経痛」があり、日常生活に支障をきたすこともあります.水痘ワクチンの定期接種により,水痘になるお子さんが減ったことも,帯状疱疹になる人が増えることに関連しています.50歳以上で発症が増加します.また,一度発症したら,その後再度発症することもあります.このため,予防接種が望まれます.

厚労省資料

帯状疱疹に対する効果生ワクチン組換えワクチン
接種後1年時点6割程度の予防効果9割以上の予防効果
接種後5年時点4割程度の予防効果9割程度の予防効果
接種後10年時点7割程度の予防効果

【2種類のワクチンの違い】

  • 神奈川県ホームページ
名称乾燥弱毒生水痘ワクチン
「ビケン」
乾燥組換え帯状疱疹ワクチン
「シングリックス筋注用」
種類生ワクチン不活化ワクチン
効能水痘(水ぼうそう)・帯状疱疹の予防帯状疱疹の予防
効果発症予防50~59歳 約70%
 60歳以上 約50%
 
50歳以上 約97%
70歳以上 約90%
帯状疱疹後
神経痛
60歳以上 66.5%軽減50歳以上 100%軽減
70歳以上 85.5%軽減
持続性5年程度少なくとも10年間
接種できる年齢
(※1)
50歳以上の者50歳以上の者
または
帯状疱疹に罹患するリスクが高いと
考えられる18歳以上の者
接種方法皮下注射筋肉内注射
接種回数1回2回
価格
(※2)
8,000円程度20,000~30,000円程度/1回
主な副反応の発現割合70%
以上
接種部位の痛み
30%
以上
接種部位の発赤接種部位の発赤、筋肉痛、疲労
10%
以上
接種部位のかゆみ・熱感・膨脹・腫れ・痛み・硬結頭痛、接種部位の腫れ、悪寒、発熱、胃腸症状
1%
以上
発疹、倦怠感接種部位のかゆみ、倦怠感、その他の痛み