新型コロナウィルスと降圧薬 2020年5月8日

2020年5月1日,日本腎臓学会は,ACE阻害薬/ARBを含めた従来通りの降圧治療が妥当であると声明を発表しました.

COVID-19は細胞表面のACE2レセプターを介し感染することが知られています.動物実験の報告で,ACE阻害薬,ARBの使用によってACE2の発現が増加,このため,ACE阻害薬,ARBの使用によりCOVID-19を発症しやすくなったり、重症化するのではないかと危惧する声が一部でありました.

①現時点でACE阻害薬/ARB使用でCOVID-19を発症しやすくなったり、重症化するという報告はない.②欧州心臓病学会と欧州高血圧学会でも、ACE阻害薬/ARBを含めた従来通りの降圧治療ACE阻害薬/ARBを含めた従来通りの降圧治療を継続するよう声明を発表し、国際高血圧学会もこれを支持している.このため従来通りの適応に沿った治療を継続するように,と指摘しています.

新型コロナウイルス感染症 2020年4月10日

もともとコロナウイルスは4種類あり,約200種類と言われる風邪の原因ウィルスです.2002 年中国・広東省に端を発し8,000 人を超える感染者の SARS(重症急性呼吸器症候群),2012 年アラビア半島で MERS(中東呼吸器症候群)が報告,今回 2019 年 12 月から中国・湖北省武漢市で発生したのが今回の新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)です.
 飛沫感染,接触感染で広がり,空気感染はしないと考えられる.潜伏期は 1 ~ 14 日間,曝露から 5 日程度で発症することが多いと言われます.80%の方は発症から1W程度で軽症のまま治癒しますが,20%の方で肺炎増悪し入院,そのうち2-3%の方が致死的変化と言われています.検査は,咽頭拭い液からPCRほうで遺伝子を増幅し検査します.

 治療は,特効薬はありません.肺炎のため,酸素吸入をい行っても十分な呼吸が出来ないときは,気管内挿管し,人工呼吸を行います.更に,肺炎の増悪などで.人工呼吸器を利用しても,自分の肺では酸素化と二酸化炭素除去ができなくなってしまったときには,「体外式膜型人工肺」(ECMOえくもextracorporeal membrane oxygenation)を利用することになりますが,この場合かなり予後は深刻です.

 50 歳以上で、酸素投与が必要となった方,糖尿病・心血管疾患・慢性肺疾患等の基礎疾患があって,酸素投与が必要となった方,年齢にかかわらず,酸素投与と対症療法だけでは呼吸不全が悪化傾向にある方に対し,抗ウイルス薬を検討するとされています.

 日本国内では,抗ウィルス薬として,抗HIVウィルス薬カレトラ,抗インフルエンザ薬アビガン(胎児死亡,催奇形性あり),喘息の吸入ステロイド薬オルベスコが適応外使用され,ある程度の有効性が認められており,今後臨床試験が行われるようです.海外では,抗エボラウイルス薬レムデシビル(2020/5/7日本で特例症にされました),抗マラリア薬クロロキンが使用されています.

厚労省 新型コロナウイルス感染症(COVID-19)診療の手引き・第1版より

B型肝炎ワクチン 2019年9月19日

生後2か月~3か月の間に27日以上の間隔で2回,1回目接種後、139日以上の間隔でもう1回(生後7か月~8か月)と1歳になるまでに合計3回接種するB型肝炎ワクチンですが,供給が不安定になっています.ワクチンにはビームゲンとヘプタバックスの2種類がありますが,交互に使用しても問題ありません.今後増産分順次供給されるとのことです.

なお,B型肝炎ワクチン供給不足に伴う,横浜市独自の,例外的取り扱いとして,1歳以上になっても通常の予診票でB型肝炎接種が受けられます。

対象者生年月日 平成30年4月2日~令和元年6月30日生まれ

接種特例期間  令和元年6月~令和3年6月30日